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「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」とは、復讐のためにあらゆる辛苦をしのび、目的を達成するために苦労・努力を重ねることを意味します。 臥薪嘗胆の「臥薪」は、薪(たきぎ)の上に寝ることで、「嘗胆」とは、苦い胆(肝)を嘗めることで、共に自身を苦しめることで復讐の志を奮い立たせることです。 それが転じて、目的を達成するために苦心し、努力を重ねる意味で用いられるようになりました。 この言葉は、中国の次のような故事から由来しています。 時は春秋時代、越王の勾践(こうせん)と戦って敗れた呉王の闔呂(こうりょ)は、必ず越に復習して自分の無念を晴らすよう息子の夫差(ふさ)に遺言して死にました。 夫差は、父の仇を討つために固い薪の上に寝て、その痛みで復讐の志を忘れないようにし、三年後に会稽山で勾践を降伏させました。 しかし、今度は敗れた勾践が、常に苦い胆を嘗めて、会稽の恥を思い返して復讐の念を忘れないようにし、十数年後に夫差を滅ぼして、会稽の恥をそそいだということです。 |
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