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合点(がってん)とは、承知した、納得した、理解したというような意味で使われ、テレビの国会中継などで、大臣がいろいろな質問に答えていますが、すべて中途半端で「合点のいかない」ことが多いです。 しかし、このように"承知した"という意味で使われたのは江戸時代からで、もともとは「合格点」という意味だったようです。 昔、和歌・連歌・俳諧などで、師匠が弟子の作品を読んで、優れた作品には、鉤形(かぎがた)の符号「鉤点(かぎてん)」をつけ、それを「合点」といったことに由来するものです。 これが、「認める」という意味に転化し、さらに「承知する」「理解する」という意味になったようです。 もちろん、現在でも、試験などの成績が悪いと「どうも合点がいかない」などと言って、本来の意味に近い使い方をすることもあります。 |
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