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正体がよくわからず怪しい、胡散臭い、などという意味の表現、どうにも正体のわからない不思議な人物を評するときに使われます。 あの倒産した病院からは、「えたいの知れない声がよく聞こえる」などと、人間以外でも怪談話などでよく使われます。 漢字で書くと「衣体」で、お坊さんの衣のことだという説があります。 昔は、僧侶の宗派や格式は、衣の色などで識別できたので、「あのお坊さんは衣体が分からない」といえば、衣からは宗派や格式が判断できないという意味になります。それが現在の意味に転化したわけです。 また「体をなすようなはっきりしたものがない」という意味で、「得体」とか「為体」と書くのだとも言われています。 |
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