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山を張るとは、勘に頼ってイチかバチかの勝負に出ることをいいます。 これはあてずっぽうな勘を意味する山勘からきているという説もあります。 「山勘」の語源には二種類あり、ひとつは武田信玄の軍師であって山本勘助の名前からきているという説です。彼の人並みはずれた計略は、常に敵を恐れさせていたようです。 二つ目は、山師の勘からきているという説です。鉱山の採掘をたくらむ山師たちは、自分の勘だけが頼みの綱でありましたが、当然当たり外れも多かったそうです。 昔、山は投機対象であり、金を掘り当てたり、金銭だけつぎ込んで当てが外れることも多かったわけですから、こちらの「山勘」のほうがぴったりするようです。 |
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