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「香具師(ヤシ)」とは、縁日とか祭りなど人手の多いところで、興行や物売りをする人、あるいは露天商の場所の割り当てをする人のことを指します。 ふつう漢字では、「香具師」のほかに、「野師」「野士」「弥四」とも書きます。 語源にはいくつか説があります。 昔、中国から渡来した薬草・香具(こうぐ)の類を売り歩く行商人のことを「香具師(ヤシ)」と呼んだという記録があるようです。 また一説では、浪人武士が飢えをしのぐために香具師(ヤシ)の仲間になり、山野の草木を採ってきて生活を支えていたことから、「野士」と呼ばれていたとも言われています。 江戸時代には、香具師の組織に目をつけ隠密に利用して生活も保障されていたこともあったようですが、明治維新以後は政府の保護がなくなり、興行師や大道商人になって今日に至っているようです。 |
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