|
「やもめ」とは、妻を亡くして独身でいる男、または夫を亡くして独身でいる女性のことをいいます。 この言葉の語源については諸説あるようです。 一説では、男やもめは「屋守男(やもりお)」、女やもめは「屋守女(やもりめ)」といったのが、つまって変わり、どちらも「やもめ」になったのだとしています。 また一説では、「やもめ」は魚の「山女魚(やまめ)」が訛ったものであるとしています。「山女魚(やまめ)」は、山間の渓流に住んでいる魚で、群をなさず、いつも一匹で泳いでいるところから、妻や夫を失った人が一人で暮らしていることを「やまめ」のようだといったのが訛って「やもめ」となったということです。 また、男やもめのことを「鰥夫(かんぷ)」と書きますが、この「鰥」という魚も「山女魚」のことだそうです。 なぜ、「鰥夫(かんぷ)」といわれるのかと言えば、妻を失った男は一人寂しく寝てはいますが、妻を思い出しては寝付かれず転々と寝返りを打ち、まるで魚がまな板の上で目をぱっちりと開けて横たわっている姿に似ているからだそうです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |