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離婚が日常茶飯事になりましたが、夫婦の言い分を聞いていると、「お前が悪い」、「いやあんたが悪い」と罪をなすりつけて水掛け論をやっています。 この「水掛け論」とは、双方が互いに理屈を主張し、また自分に都合の良いことばかり言って、いつまでも果てしない争論を続けることを指します。 この水掛け論は、狂言の「水掛聟(みずかけむこ)」に由来するといわれます。 日照りが続いたある日、田に水を入れるため畦(あぜ)を作ろうとする舅(しゅうと)に、娘婿が邪魔をして自分の田のほうに水を引こうとしたため口論となり、お互いにへらず口を言い合って一歩も引かず、互いの顔に水を掛け合ったことから「水掛け論」は生まれたようです。 また、一説には、水の掛け合いのように勝敗が決まらない論争の意味から「水掛け論」という言葉が生まれたともいわれます。 |
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