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「饅頭(まんじゅう)」は羊羹やせんべいと並んで、古くから日本人に愛好されてきました。 この饅頭にもいろいろな伝説があるようです。 中国の三国時代、あの有名な軍師の諸葛孔明が南征した際、風波が激しく川を渡れなかったそうです。 そのときに従者のひとりが川の神を鎮めるためには蛮人の頭を生贄として差し出したらよいという風習を進言したところ、孔明は部下をだれひとりとして殺すことはできないといって、羊や豚の肉を小麦粉で作った皮でくるんだものを人頭に見立て、神に捧げたといわれています。 そうすると、風波がおさまり川を渡ることができたということです。 当初初は、蛮人の頭の意味から「蛮頭(まんとう)」が用いられていましたが、祭壇に供えた後、それを食べるようになったことから、「饅」の字が当てられ「饅頭」になったようです。 日本では室町時代に建仁寺の林浄因(りんじょういん)という坊さんが奈良で饅頭を作ったのが始まりとされ、これが今も残るなら饅頭の元祖と言われています。 |
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