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「眉唾(まゆつば)」とは、怪しいとか、あまり信用できないなどという意味で、「あいつの話は眉唾ものだから、あまり信用しないほうがいいよ」などと使います。 この語源は、眉に自分の唾液を塗りつけると、狐や狸に騙されないですみ、危ういところも救われるという伝説から生まれた言葉です。 その伝説とは、用事を済ませて帰る道すがら鬼に出会ってしまった人が、機転を利かして何気なくその鬼に、「君の一番嫌いなものはなんだい?」と聞くと、鬼もうっかり口を滑らせて「オレの一番嫌いなのは唾だよ、それも眉に唾を塗られると正体がばれてしまうからな」と答えました。 そこで、やったとばかり、唾を眉に塗りますと、鬼の正体は小さな野ネズミだったということです。 |
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