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「包丁(ほうちょう)」とは、料理に使う刃物の総称です。 包丁という漢字では、「包」も「丁」も刃物の意味はないのに、不思議ですね。 「包丁」の「包」は料理人のことで、「丁」とは、その名人として有名だった人の名前で、「包丁」の本来の意味は、料理人の丁さんということだったらしいです。 丁さんがあまり有名だったので、総ての料理人の代名詞みたいになり、「包丁」といえば、料理人という意味になり、その料理人の使う刃物を「包丁刀」といっていたのを、次第に略されるようになって「包丁」と呼ぶようになったということです。 その逸話として、中国の哲学書「荘子」の「養生主篇」の中に、丁さんが梁という国の恵王に命ぜられて丸のままの牛を上手に料理して見せたところ、恵王が「これはすばらしい技だ」と言ったところから、「包丁」と言われるようになったとのことです。 |
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