|
「思わぬ仕事が入ってきたため、せっかくのアフターファイブを棒に振ってしまった」などと、時間をムダにしたり、今までの努力や苦労を無にするときなどに用います。 この言葉の語源は、江戸時代、「棒手振(ぼうてふり)」という魚などの品物を天秤棒で担ぎ、声を上げて売り歩く商人がいたのことから言われだしたともいわれています。 棒手振とは、店を構えることができなかった商人が、天秤棒をかついで売り歩いていた人のことで、どんなに良い商品を扱っていても、安く買い叩かれ、たとえ全部売り払っても、規模も小さく、値切られ、あまり利益が上がらなかったそうです。 ここから、あちこち必死に歩き、全て売り切れたのに、「あまり得をしなかった様子」から例えて、「棒手振り」から「棒に振る」ということばができたようです。 そこから転じて、「努力や苦心を無駄にする」という意味になったようです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |