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「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」とは、人前をはばからず、勝手気ままに振る舞うことを意味します。 この言葉の出典は、中国の「史記」の「刺客列伝(せきかくでん)」にあります。 秦の時代、刺客の荊軻(けいか)と筑(ちく)(琴に似た楽器)の名手の高漸離(こうぜんり)が意気投合したとき、次のような故事からでた言葉とされています。 二人は毎日、燕(北京)の市中で酒を飲み、酔いが回ってくると高漸離は筑を鳴らし、荊軻はそれに合わせて歌い、感極まると抱き合って泣き出したりしていた。 まるでその様子が、「傍らに人無きが若し(ごとし)」であったといいます。 |
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