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「左うちわ」とは、生活が豊かで気楽な生活を送っていることを意味します。 ふつう涼をとるときには右手でうちわを使いますが、それを左手で使うというのは、あえて涼を取らなくてもよい、つまり暑苦しい生活などしていないということで、のんびりと安楽に暮らしていることを意味します。 また、「うちわ」については、「倭訓栞(わくんのしおり)」に「和名抄に見ゆ、撲羽(うちわ)の義也。蚊、蝿を撲(うち)払う意」と書いています。 「うちわ」の和名を「宇知波」といい、その意義は打羽であって蚊や蝿などの虫を打ち払うものだったようです。 わが国では、中国から王朝時代に伝えられ、これをはじめて用いたのは聖徳太子であったという説もあります。 これが広く庶民が用いるようになったのは、江戸時代以後のこととされています。 |
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