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「ひょっとこ」は、片目が小さくて、口をすぼめて奇妙にゆがんで滑稽な顔つきの男の面のことで、また男性に対する卑しめの言葉にも用います。 「ひょっとこ」のもともとの語源は、火の守り神様だといわれ、火吹き竹で火を吹いた表情をしていることから、「火男(ひおとこ)」が転じ「ひょっとこ」になったとされます。 昔、あるお爺さんが山からの帰り道、池の真ん中に大きな渦があって、木片やごみが吸い込まれているのを見つけました。不思議に思っていると、池の中からきれいな少女が現れて、宮殿ではいま薪がなくて困っているということを話しました。 そこで、おじいさんは取ってきた薪を全部やってしまいました。 そのお礼としてもらったのが、珍妙な顔をしたひとりの少年だったそうですが、少年はたいへん火をおこすのが上手で、ひおとこ(火男)と呼ばれるようになり、また少年が来てからはお爺さんの家は幸福続きで村一番の大長者になったということです。 |
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