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贔屓(ひいき)とは、気に入った人を特に可愛がったり、引き立てることをいいます。 中国の伝説によると、贔屓は龍が生んだ9頭の神獣・竜生九子のひとつで、その姿は亀に似ている。重きを負うことを好むといわれ、そのため古来石柱や石碑の土台の装飾に用いられることが多かった。 日本の諺「贔屓の引き倒し」とは、「ある者を贔屓しすぎると、かえってその者を不利にする、その者のためにはならない」という意味の諺ですが、その由来は、柱の土台である贔屓を引っぱると柱が倒れるからに他ならないからです。 ひいきでたいへん有名な諺が「判官びいき」ですが、これは判官源義経が兄頼朝の不興を買い、奥州へ落ち延びた末ついに悲劇的な最期を遂げたことから、世間の人が義経に同情して生まれたもので、第三者が弱い者に味方することを指して使われます。 |
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