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「判官(はんがん)びいき」とは、不遇な身の上の人や弱い者に対して第三者が同情して肩を持ったり、応援したりすることを意味します。 もとは源義経を不遇な英雄として愛惜し同情する言葉とされてきました。 源義経は平安時代に置かれた検非違使(けびいし)の尉(じょう)であったことから、別名ほうがん(判官)とも呼ばれたようです。 判官義経は、逃げる平家を追ってついてに壇ノ浦で平家を滅亡させ、義経の人気はますます高まったため、兄の頼朝に憎まれてしまい、鎌倉に入ることができないどころか、敵として付けねらわれる身の上となってしまいました。 こうして、奥州平泉に逃げた義経は、藤原秀衡に助けられたが、秀衡の死後、秀衡の子である泰衡に襲われ、自ら命を絶ちました。 あえない最期を遂げた義経に人々が同情し、贔屓したことから、「判官贔屓」という言葉が生まれたわけです。 「判官贔屓」は、「ほうがんびいき」とも「はんがんびいき」とも読みます。 |
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