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「彼が野球選手で一人前になったのも、○○コーチという名伯楽がいたからだよ」などと使われますね。 伯楽の意味としては、馬の素質の良否をよく見分ける人のことで、そこから転じて、人物を見抜き、その能力を引き出し育てるのが上手な人を指すようになりました。 伯楽というのは人の名で、姓を孫、名を陽といい、昔、中国の周というところに生まれ、馬の良し悪しを見分ける有名な鑑定家だといわれています。 この人の逸話として次のような話しがあります。 ある男が伯楽のところへ来て、「私は千里を走る名馬を持っていますが、どうしたことか馬市へ出してもなかなか買い手が付きません、ちょっと見てくれませんか」と。伯楽は翌朝馬の市場へ行って、その馬の周囲を見て回ったところ、たちまちのうちに馬の値段がセリ上がってしまったとのことです。 |
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