|
道を歩くとき、それほど気にもとめないマンホールですが、何の変哲もない丸い蓋が「ご当地マンホール」と名づけられ、各地で、下水道への関心を高めることを目的としてそのデザイン募集をしています。 後藤マンホールを探しにいくたびも静かなブームのようで、日本人だけでなく、ありきたりの観光では満足できなくなった外国人観光客にも人気があります。 関連本も多数刊行され、とくにオーストラリア人の写真家レモ・カメロタの写真集はブームのきっかけになったようです。 明治14年(1881)の横浜居留地で、神奈川県の技師だった三田善太郎氏が居留地の下水道を設計しました。その際、マンホールの蓋も手がけたようですが、形は現在のようなものではなく、掃除に都合のいい格子蓋だったようです。 現在の蓋の原形は、東京をはじめ仙台や名古屋、釜山で水道施設を指導していた東京市技師長が、欧米のマンホールの蓋を参考に考えたと伝わっています。 現在のマンホールの蓋といえば、円形です。 「マンホールの蓋はなぜ丸いのか」という質問が、マイクロソフト社の入社試験の問題にもなったようですが、正解は簡単明瞭なものでした。 ★蓋の形が丸ければ、ズレたりしても蓋が穴に落ちることはないから、まさにマンホールの蓋は実用一辺倒の仕様だったということです。 最後にマンホールの意味を紹介しておきましょう。 「マンホールとは、文字通り人が入る穴の意味」があり、人が「マン」で穴が「ホール」となる和製英語というわけです。 |
||||
Copyright (C)2015. 誰もが不思議に思う素朴な疑問All rights reserved. |