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年の瀬になると、あちこちの駅で初詣のポスターを目にしますが、それを眺めていると、神社の呼び名がバラバラなのに気づくはずです。 明治神宮や氷川神社、寒川神社に神田明神などがあるなど、何かと紛らわしい名前が多いですが、どんな違いがあるのでしょうか。 ★神社の呼び名は社号といわれ、明治になってから決められたものです。 だいたいは、次のように整理されています。 ■「神社」は、一般的な神社で、社は略称です。 ■「神宮」は、皇室と関係が深いか天皇を祀(まつ)っている神社で、本来、神宮は三重県の伊勢神宮の名称であります。 現在、主な神宮は、北海道神宮(明治天皇・北海道)、気比神宮(仲哀天皇・福井県)、平安神宮(桓武天皇・孝明天皇・京都府)、橿原(かしはら)神宮(神武天皇・奈良県)、吉野神宮(後醍醐天皇・奈良県)など。 ■「大社」は、全国にある同名の神社のトップに相当します。かつては、出雲大社だけが名乗っていた社号ですが、戦後は、大社の社号が増えたようです。 主な大社は、住吉大社(大阪府)、春日大社(奈良県)、諏訪大社(長野県)、三嶋大社(静岡県)、富士山本宮浅間大社(静岡県)など。 ■「八幡宮」は、武神の八幡神を祀ったもの。 本社は大分県宇佐市の宇佐八幡宮。鎌倉幕府初代将軍の源頼朝が鎌倉(神奈川県)に鶴岡八幡宮を創建して以降、武士の信仰が広まった。 ■「稲荷神社」は、稲荷神を祭神として祀る。 ■「天神社」は、菅原道真を祀った神社。天満宮も同じ。 ■「東照宮」は、東照大権現(徳川家康の神号)を祀る。栃木県日光市東照宮が総本社。 などがあります。 |
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