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★ 物資の不足が便利な日用品を生んだ 日本以外の国々で右側通行が多いのは、ナポレオンがルール化したからだそうですが、フランスの英雄ナポレオンはほかにもさまざまなものの発明にかかわっています。 当時、一般的に筆記用具として黒鉛が使われていました。しかし、フランスは黒鉛の主要産地であるイギリス戦争状態にあり、黒鉛の輸入が滞ってしまいました。 そこで、ナポレオンは黒鉛を効率よく使う方法を、学者であり画家でもあったニコラス・コンテに発明させました。黒鉛の粉や粘土を練り合わせて焼いたもの、それが鉛筆の始まりです。材料の割合によって濃さを変えられるため、黒鉛をそのまま使うよりも便利でした。 ★ 食料の長期保存もナポレオンの要望 フランス軍はイタリアやエジプト、ロシアと、数多くの遠征を行ってきました。これを支えたのは当時最新の食料保存方法です。 戦場で食糧不足を解消するため、ナポレオンは食料を長く保存できる方法を公募によって広く集めました。 その中で採用されたのが、食品加工業者のニコラ・アペールが考案した「びんに調理した食料を詰めて栓をし、加熱した後で密封する」というびん詰めの食料保存方法です。 ちなみに、ナポレオンの甥であるナポレオン三世も公募であるものを作らせています。隣国との戦争によって不足したバターの代用品を求めたところ、化学者のメージュ・ムーリエが牛脂と牛乳を混ぜ合わせて冷やし固めたものを提案しました。それがマーガリンです。 |
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