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マラソンコースが42.195キロなのは、なぜ?


マラソンの語源は、紀元前450年頃、「マラトンの戦い」でペルシャ軍に勝利したギリシャ軍が勝利した地「マラトン」から「アテナイ(アテネの旧名)」へ勝利の伝令を走らせた故事にあります。

マラトンからアテナイまで40キロメートルを走り、伝令は到着後に息絶えたと伝わっています。

近代オリンピックを提唱したフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵は、この故事にちなみ、第1回アテネ大会でマラソンを競技として採用した。このときの距離は約40キロでしたが、以降のオリンピックではマラソン競技の距離は大会ごとに違っていたそうです。



★42.195キロのコースに統一されたのは、第8回のパリ大会です。距離がバラバラでは正確な記録の比較ができないという声が各方面から上がり、第4回のロンドン大会で採用した42.195キロを公式に決定しています。

ロンドン大会で42.195キロが採用された逸話があります。マラソンコースの距離は、ウィンザー城からホワイトシティ・スタジアムまでの約26マイル(約40キロ)で計画されていましたが、アレクサンドラ王妃から横やりが入った。

王妃がマラソンのスタートを見たいと言い出し、その要望をかなえるため、スタート地点をウィンザー城の宮殿の庭に変更したのです。そのため、マラソンの距離は385ヤード(352メートル)分延長されることになり、42.195キロとなったということです。

では、なぜロンドン大会の距離を第8回大会から採用することになったのでしょう。
理由については資料はなく、「ドラドンの悲劇」といわれるエピソードが採用のきっかけと言われていますが、これも確証はありません。

ロンドン大会でイタリアのドランド・ピエトリ選手がフラフラになりながらもトップでゴールを切ったが、その直前に倒れて係員に抱えてもらったので、金メダルが剥奪されました。

当時のマラソン関係者が、このフラフラになってもゴールしたドランドの姿に深く感銘し、ロンドン大会の距離を正式に採用することを決めたといわれています。






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