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勝った力士が分厚い懸賞金を手にしますが、このとき、手のひらを立ててチョンチョンと3回、モノを切るようなしぐさをします。 これが手刀(てがたな)であります。 ★手刀は、勝利をつかさどる三神(さんしん)に対して感謝するという意味があります。 三神とは、「天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)」「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」「神産巣日神(かみむすびのかみ)」のことで、切り方は、左・右・中央の順に切るという決まりがあります。 力士の手刀のついでに、手形のについてちょっと触れてみましょう。 料理屋などによく有名人のサインや力士の手形が飾ってありますが、有名人のサインと力士の手形は、厳密に言えば少し意味合いが異なります。 有名人のサインは、単にその店に来たことを示すだけですが、力士の手形は、古くから魔よけのご利益があると信じられていました。 ただ、力士であれば誰でも手形を押 して言い訳ではありません。 ★日本相撲協会では、「十両以上」の力士のみに手形を押すことを認めています。 相撲史に残る最大の手形は、江戸時代の人気力士・生月鯨左エ門(いくつきげいたさえもん)のもので、手形の大きさが中指の先から手のひらの下まで26センチもあったということです。 |
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