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オリンピックをはじめ。あらゆる水泳競技では、「自由形」といいながら、選手の泳法は決まって「クロール」です。 最速の泳法が「クロール」だから仕方ないと言ってしまえば、それまでの話ですが、自由形という名称ですから、バタフライや背泳ぎをする選手がいてもいいのではないか。 競技種目名が「自由形」とある通り、泳法はクロールと定められているわけではなく、日本水泳連盟競泳競技規則にも次のように規定されています。 第5条 自由形 1、自由形はどのような泳ぎ方で泳いでもよい。ただし、メドレーリレーおよび個人メドレー競技における自由形は、バタフライ・平泳ぎ・背泳ぎ以外の泳法でなければならない。 規則ではクロール以外の泳法でもかまないようです。 ★実は、オリンピックが始まった当初、水泳種目は自由形だけで競われていたようですが、当時の泳法は平泳ぎしかなかったということです。 その後、クロールが生まれ、平泳ぎより速く泳げるクロールがこぞって採用されるようになり、その結果、1904年のセントルイス大会から「平泳ぎ」が独立種目になったということです。 現在もクロールが最速の泳法とされるため、自由形と称しながら、選手は誰ひとり、ほかの泳法で競技に参加していません。 クロールの腕回しとバタフライのキックが最速ともいわれますが、この泳法で自由形競技に出ている選手にお目にかかったことはありません。 |
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