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★ ケンカを避けるために決められた? 世界には右側通行の国もありますが、日本は道路交通法によって左側通行と定められてします。左側通行に関するルールが最初に定められたのは1881年。車馬や人力車が行き合った場合は左に避ける、という警視庁の通達でした。 では、それ以前は左右どちら側を歩くのが原則だったのかというと、やはり左側通行だったようです。 その理由は、武士が腰に刀を差していたことと関係があると考えられています。通常、武士が帯刀するのは左側の腰です。そのため、お互いが右側を歩いてすれ違うとき、刀の鞘同士がぶつかってしまうことがありました。 ★ 左側通行の国は少ない? 実は国際的に見ると、ほとんどの国が右側通行。日本と同じ左側通行の国はイギリスやインド、オーストラリアなどあまりあまり多くありません。道路の総距離で割合を比べると、左側通行が10%に対して90%が右側通行です。 実は古代から中世頃までは多くの地域が左側通行でした。それがほとんど右側通行になったのは、ナポレオンが右側通行をルール化したからです。 当時から戦争の主力武器として用いられるようになったマスケット銃は、左半身に構えて、右手で引き金を引くのが基本です。そのため、敵を左側に回したほうが敵を狙いやすいという理由から、左側にスペースが広く空く右側通行を広めたのだと考えられています。 |
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