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★ そもそも「日本」は最初は「やまと」だった 「日本橋」という橋および地名は日本にいくつかありますが、特に有名なものは東京と大阪の2ヶ所でしょう。どちらも同じ漢字を使っていますが、読み方が違います。 東京都中央区にあるのは「にほんばし」、大阪府大阪市中央区にあるのは「にっぽんばし」です。この読み方の違いはどこからやってきたのでしょうか。 飛鳥時代までは「日本」と書いて「やまと」と読んでいました。平安時代になり、中国との交流が盛んに行われるようになると、「ニッポン」という外国での読みをまねするようになり、それが広まったのです。 ★ せっかちな江戸っ子が「にほん」と呼んだ 「にほん」という読み方が生まれたのは、江戸時代ではないかと考えられています。 江戸の町人が「にっぽん」を早口で「にほん」と呼んだことが定着していったからだとか。だから大阪では「にっぽんばし」、東京では「にほんばし」と呼ぶようになったのだと考えると、とても納得できる説です。 ところで、日本国の正式名称は「にっぽんこく」と「にほんこく」、どちらだと思いますか。2009年に発表された政府の閣議決定では「どちらか一方に統一する必要はない」とされているため、どちらでも間違ってはいないようです。 基本的には自分の好きな方で呼んで構わないのですが、NHKは「にっぽん」を第一の読み方として放送していますし、お礼や切手など海外ともやり取りするものに対しては、「NIPPON」と表記するのが通例となっています。 |
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