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アメリカやイギリスのケーキ店で、「ショートケーキ」を頼んでも、出てくるのは「ビスケット」や「サクサクしたクッキーのような生地に生クリームやイチゴをサンドしたお菓子」である可能性が高いです。 日本では、スポンジケーキにクリームをのせ、イチゴを飾ったケーキが「ショートケーキ」ですが、欧米の英語圏では、それを「レイヤーケーキ」あるいは、「レイヤードケーキ」と呼ぶようです。 「レイヤー」は「層」のことで、たしかにショートケーキの切った面を見ると重なった層になっています。 なぜ、日本でショートケーキと呼ばれるようになったかについては諸説があるようです。 ★「短時間で作れる」「生クリームやイチゴを使用しているので、日持ちしない」というショートタイムの意味という説もあれば、英語の「short」に「もろい」「サクサクした」という意味があるため、「やわらかくて、こわれやすいケーキ」という説もあります。 さらに「スポンジケーキを作るためにショートニングを使うから」という説もありますが、もっとも有力な説は、「アメリカには、もともとショートケーキをと呼ばれるクッキーのような菓子があり、それをヒントにして作られた」というものです。 日本のケーキの代名詞のようなショートケーキですが、その誕生は大正元年(1912年)、洋菓子メーカー「不二家」創業者の藤井林右衛門の手によります。 藤井がアメリカで修行中に口にしたケーキ、スコーンの中にいちごと生クリームがはさまれたケーキが「日本語版ショートケーキ」のアイデアのヒントになったとのことです。 |
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