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「男やもめにウジがわく」ということわざがあります。 妻を亡くした男性の、不慣れと手抜きのために家の中がどんどん侘しくなっていくことを指す言葉です。 男所帯の夕食が侘しく思えるのは、コンビニやスーパーで買ってきた惣菜などを、お皿に移し替えもせずに食べるせいかもしれません。 同じ惣菜でも、パックのまま食べるのと、ちゃんとしたお皿に盛って食べるのとでは、ムードが全然違いますし、味にも違いがあるように感じてしまいます。 ★このように、商品自体は変わらないのに、まわりの状況やものによって、価値が変化する現象を心理学では「文脈効果」と呼ぶそうです。 「文脈効果」とは、文脈、状況によって言語の意味が変わるということです。 見せ方、ディスプレイの仕方で、まるで違ったものに感じられるということです。 たとえば、おなじみのスナック菓子にポップコーンがありますが、ふだんはそれほど食指が動くものではありません。 ですが、周囲の状況が変わって、映画館の中だとむしょうに食べたくなったりします。しかも、なんだかおいしく感じてしまいます。それはまさに「文脈効果」が働くからです。 |
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