日常生活の何気ない習慣や出来事を見渡すと、さまざまな素朴で不思議な疑問が起こり、「なぜ、どうして?」と。その謎を解き明かします

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「そうめん」と「ひやむぎ」はどう違うの?


そうめんは、そばやうどんといったほかの麺類に比べ、専門店もあまり見かけず、「食欲のない暑い夏に好まれる昼食の定番」というイメージが強いでしょう。

しかし、久しく麺類ブームが続き、マイナーだったそうめんにも光が当たり始めて、人気麺の仲間入りをしています。丼に入ったそうめんの上にスダチが敷き詰められた「すだちそうめん」の爽やかさはクセになる味で、人気店ではほかにも変わり種メニューがたくさん提供されているようです。



もともと、そうめんは古い歴史を持つ麺で、奈良時代、中国の「索餅(さくぺい)」が日本に伝わったのが起源という説が有力です。
索餅は小麦粉を練って縄のように細長い形状にしたものです。

★室町時代の七夕には、今でいう「そうめん」を食べていたと見られ、宮中の女房言葉で「おぞろ」と呼んでいたという資料が残っているそうです。

さて、「そうめん」に似た種類に「ひやむぎ」があります。見た目はどちらもうどんより細く、乾麺で売られていることが多いため、見分けがつきにくいです。

農林水産省告示の「個別の加工食品に係る品質表示基準」によると、「そうめん」と「ひやむぎ」は、次のようになります。
長径を1.3ミリ以上、1.7ミリ未満に成形したものにあっては、『干しひやむぎ』、『ひやむぎ』又は『細うどん』と、長径を1.3ミリ未満に成形したものにあっては『干しそうめん』又は『そうめん』と記載することができる」

両者の違いは、あくまで太さのようですが、手延べによる作り方では、「長径が1.7ミリ未満に成形したものは、『手延べひやむぎ』、もしくは『手延べそうめん』」となり、つまり、「そうめん」も「ひやむぎ」も一緒となりました。

★製麺機と手延べと製作工程に違いはありますが、農水省の告示では、そうめんとひやむぎの違いは麺の太さと決められています。

言うまでもありませんが、そうめんより太くなった、つまり長径が1.7ミリ以上になった麺は、「うどん」となります。






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