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★ 働かない働きアリって何だ? イソップ寓話の「アリとキリギリス」のように、アリといえば働きもののイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。 アリは少数の女王アリを頂点として、大多数の働きアリがエサの調達や幼虫の世話をするコロニー(集団)をつくっています。 この働きアリたちには、それぞれ働くにあたっての「腰の軽さ(フットワークの軽さ)」があり、仕事が必要になったときは腰の軽いアリから作業を行います。 次に仕事がきた場合は、次に腰の軽いアリが働きます。腰の重いアリは自分の出番がくるまでは働いていないのです。 もしもすべてのアリが一斉に、同じように働いたとしたら・・・。すべてのアリがほぼ同じタイミングで疲れてしまい、「誰も何もできない」空白期間が生まれてしまうおそれがあります。ほかのアリと比べてかなり腰が重く、働く機会がほとんどない働きアリが現れる可能性もありますが、待機中のアリがいることで、結果的に効率がよくなるのです。 ★ 群れのほとんどが働かないアリもいる 北米に生息するムネボソアリの一種には、働きアリのイメージを覆す特性があります。 このアリは巣づくりやエサ集めなど細かく分業する特性があるのですが、群れの中に20%以上、「一日中何もしない係」のアリがいるのです。 また、ほかの働きアリも70%以上が、一日の半分以上を休んでいて、休まず精力的に働くアリはわずか2.6%だそうです。「まるで働きアリのよう・・・」なんてたとえにふさわしいのは、仕事熱心な人よりも息抜きが上手な人かもしれません。 |
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