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★ 冬眠明け真っ先にするのは・・睡眠? 動物の中にはエサの少ない冬を過ごすため、冬眠を行うものが少なくありません。一部のクマやリス、鳥のほか、ハリネズミやコウモリにも冬眠をする種類がいます。 一口に冬眠といっても、複数のタイプがあります。 リスのような小動物の場合、「持続的冬眠」と「中途覚醒」を数日〜数週間にわたって繰り返しながら、2〜3ヶ月間冬眠します。持続的冬眠の間は体温を下げてほとんど動かないのですが、中途覚醒している間は動いてエサを食べたり、排泄をしたりしています。つまり、ときどきは起きているわけです。 ちなみに冬眠から目覚めたリスが真っ先に何をするのかというと、睡眠なのだとか。冬眠から目覚めるときは体温を上げようとかなりのエネルギーを消耗するため、睡眠して休む必要があるようです。 ★ ヘビやカメは冬眠しないのか? クマの場合は冬眠中に中途覚醒しません。 食事や排泄は一切せず、冬が終わるのを待ち続けることができます。 ただし、冬眠中はあまり体温が低下せず、音や振動によってすぐに目覚めてしまうようです。冬山でもクマとの遭遇事故が起こるのは、この性質が原因です。 ところで、「あれ? ヘビやカメも冬眠をするんじゃないの?」と疑問に思う人も多いでしょう。爬虫類や両生類、魚類や昆虫などにもほとんど動かなくなって冬を越すものもいますが、生物学上では冬眠ではなく「休眠」と呼ぶのが正解のようです。とはいえ、目的は冬眠と同じです。エネルギーの消費を抑えて、厳しい季節を乗り越えているのです。 |
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