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あなたは自分で車を運転していて、車酔いをしたことはありますか。 ほとんどの人は、自分で運転した場合は酔ったことがないのではないでしょうか。 助手席や後ろの座席に座るとすぐに酔ってしまう人でも、自分で車を運転するとふしぎと平気という人が大勢います。 ★なぜ、自分で運転すると酔いにくいのでしょう。 その謎を解く前に、人はなぜ車酔いをしてしまうのかという疑問から解決しましょう。それは、体のバランス感覚が乱されるからだとされています。 体のバランス感覚は、耳の中にある「前庭」と「三半規管」と呼ばれる器官が密接に関係しています。この前庭と三半規管の2つの器官と体のあらゆる部分から感じ取った情報が、自律神経を通して脳に伝達され、脳が全身に命令することで、バランス感覚が成り立っています。 車に限らず乗り物に酔ってしまうのは、不規則な加速やゆれなどが前庭や三半規管を混乱させ、その結果、自律神経が失調状態になってしまうのが原因です。 ★ですが、自分で運転する場合は、その混乱がおきにくいのです。 というのも、ドライバーは次にどのような揺れが起こるかを、道の状態を目で確認することで察しているからです。 「でこぼこしているから、きっとガタガタするぞ」などとある程度予想することができるので、体がその揺れに対して事前に準備できます。ですから、自律神経が失調状態になりにくく、車酔いもしにくいのです。 一方、同乗している人は、楽しくおしゃべりをしたり、お菓子を食べたり、スマホチェックしたりしていて、ろくに目から周辺の情報を取り入れていません。だから、思いもよらない衝撃を受けると、自律神経が失調し、車酔いをするということです。 ★酔うか酔わないかは、目で周辺の情報を取り入れているか否かの違いだということです。 車に酔いがちな人は、周囲から「窓から景色を見ていなさい」とアドバイスされることがあります。そうすれば、目から周辺の情報を取り入れることができるので、少しは揺れに対応できることを、アドバイスする人は体験として知っているのかもしれません。 |
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