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夜中に陣痛を起こして病院にかつぎこまれ、明け方に出産・・・といった話をよく聞きますが、実際、出産の陣痛は真夜中に起きることが多いという調査結果もあるようです。 一般的に、人間の体には出産を午前中に行うリズムがあるようですが、その原因は何なんでしょうか。 適応や進化という面から見た場合、人間が野外で暮らしていた時代、夜間に出産したほうが外敵に見つかりにくかったからではないかという説もあります。 では、医学的に見た場合は、どうなんでしょうか。 ある産婦人科医は、 「出産は午前2時ごろから正午ごろにかけて多いですね」 と切り出し、その理由として、 「分娩をコントロールしているのは、副腎皮質ホルモンであるコルチゾ―ルです。このコルチゾールの分泌は妊娠によって増え、分娩直前に最大になります。この分泌量は、午前3時から午前10時あたりに多くなり、ピークは午前6時あたりです。したがって、この時間帯の出産が多いということになります。」ということのようです。 ★午前中の出産が多い原因は、コルチゾールの分泌量にあったということです。 医師の個人的な見解としては、気候によっても微妙な違いがあるそうです。 つまり、海に近い温暖な気候の場所では、9割以上が午前中の出産であり、寒暑の厳しいところでは、日中のケースもあったが、おおむねは午前中だったということです。 気候を問わず、午前中の出産が多いのですが、温暖な気候の場所のほうが、より多く午前中に集中したいたということです。 午前中に出産が多いことは古くから知られていたようで、古代メソポタミアの医学書にも、分娩は午前中に多いと書かれているそうです。 |
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