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なぜ、人は寝なければならないのでしょう。そして、なぜ「夢」を見るのでしょう。それも、ときとして意味不明なヘンな夢や、悪夢や、想像もつかないような夢を見ることがあるのは、なぜでしょうか。 これは、誰もが一度は考えたことのある疑問だと思いますが、古今東西、多くの研究者たちが、その理由を研究してきました。 そこで、はっきりわかっていることがひとつあります。それは、睡眠が人間の脳に大きな影響を及ぼしていることです、睡眠をとらなくても体の疲労を回復させることはできますが、疲れた脳の疲労をとるには睡眠以外に方法はないということです。 また、睡眠をとることは記憶を整理し、高めるためにも重要ですが、脳が情報処理できる能力は無限ではありませんので、取捨選択をしないと容量オーバーになってしまい、重要な情報を取り出しにくくなってしまいます。 その取捨選択を、人は睡眠中に行っており、さらに、寝ている間にニューロン同士をつなぎなおして、必要な記憶を素早く取り出せるようにもしています。 このように寝ているときにも、脳は働き続けていますが、ただ、睡眠中に行われているため、私たちは気づかないだけです。 そうして寝ている間に行われる記憶の整理・修復・上書き作業を「メモリー・コンソリデーション」と呼ばれています。 ★この作業中は、過去の記憶と新しい記憶が入り混じり、えもいわれぬ不思議なイメージが脳内で浮遊することになります。 実は、これこそが、私たちが「夢」と呼んでいるものの正体なのです。 つまり、夢は、記憶の整理・修復・上書き作業を行う際に生じる副産物といえます。 それだけのことをしているわけですから、やはり睡眠は重要で、欠かせないもので、睡眠不足だと、頭がボーッとしたり、イライラするのは、脳の整理整頓ができていないことが原因かもしれません。 |
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