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嬉しいときや悲しいとき、思わずこぼれるのが涙です。 ★実は、その涙の味は、喜怒哀楽の感情によって変わることをご存知でしょうか。 涙は、基本的に三つに分類されます。 まばたきをするたびに分泌されているのが「基礎分泌」です。異物が目に入ったことによる刺激で流れるのが「反射性分泌」。そして、喜怒哀楽などの感情によって流れるのが「情動性分泌」という種類の涙です。 味が変わるのが三つ目の「情動性分泌」です。この涙は感情によって味が変わり、悔しいときや怒っているときに流す涙はとてもしょっぱい味がします。 しょっぱさの正体はナトリウムです。悔し涙や怒りの涙には、ナトリウムが多く含まれているのです。 一方、悲しいときや嬉しいときに流す涙は、ナトリウムが少なく、薄味でさらさらとしていて、分泌量も多くなります。 そうした場合、感情によって流れ出る涙の中には、実はナトリウム以外にさまざまなストレス要因となる物質が含まれています。ですから、涙を流すことにより、ストレスを老廃物として体外へ排出することができます。 大泣きした後、気分がスッキリするのはそのせいです。それを心理学では、「カルタシス効果」と呼んでいるようです。 涙にはリラックス効果があり、ストレスを発散してくれるわけです。 涙を流し抑圧した感情を解放することで絶大なリフレッシュ効果が得られるのですから、「男らしくない」などと言って泣くのを我慢するのは考えものだということでしょう。男だって泣きたいときには泣くほうが精神衛生上もいいということです。 もし、人前で泣くのがはばかられるというのであれば、ひとりになれる自分の部屋で思い切り泣きましょう。 |
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