日常生活の何気ない習慣や出来事を見渡すと、さまざまな素朴で不思議な疑問が起こり、「なぜ、どうして?」と。その謎を解き明かします

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男の急所は、なぜ外にぶら下がっているのか?


男性器は、俗称で言えば「玉袋(陰嚢)」と「睾丸」という二つのパーツで構成されていますが、女性としては、
「どうしてこのような形状をしているのか」
「なぜどちらもぶら下がっているのか」と不思議に感じるようですね。

確かに女性は、大切なパーツは体内の奥深くにしまいこんでいますが、男の場合には、急所中の急所であるにもかかわらず、無造作に体の外にぶら下げて、少しでも衝撃を受ければ、立ち上がれないほど痛くて苦しみもだえるものです。

★精子が熱に弱いため、外にぶら下がっている

睾丸が外に出ているのは、精子が熱に弱いことと関係しています。

睾丸には精子をつくるという大事な役目があり、それを薄い皮質でできた玉袋によって保護しています。

精子は、睾丸で生産されますが、このとき睾丸が体温より1〜2度低くなっていないと、正常な精子がうまくつくられないのです。

人間の体温は、36.5度が平均ですから、精子が生産される適温は約34度だそうです。

このため、玉袋が体の外にあって、その中に睾丸を包み込む必要があったのです。
つまり睾丸をこの適温に保つ上で必要だということです。

★玉袋は伸びたり縮んだりすることで温度調節

ここでは玉袋は、睾丸の温度を調節する役割を果たすため、伸びたり縮んだりして、体から遠ざけたり近づけたりしているのです。

暑くなると玉袋はだらしなく伸びきり、寒いとギュッと縮こまりますが、これは、体から離したり近づけることで、睾丸を冷やしたり、温めたりする微調整を行っているわけです。

男の場合、夏はどちらにしても、体温が上がり睾丸の機能も弱って精子の増産力も弱まりますので、当然、射精意欲も弱まり、精力が冬より落ちてきます。

「性」を強くする方法として昔から伝えられてきたものに、睾丸を冷やす「金冷法」というのがありますが、このような精巣のメカニズムから考えても、精力は睾丸を冷やしたほうが強くなることは確かなのです。






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